世界で一番自動販売機設置台数が多いと言われる日本。
365日電力を使いっぱなしで、大量の電力を消費しているのでは??
とイメージする人もいます。
東日本大震災の時に「自動販売機が大量の電気を消費している」と報道が拡散され、自販機悪の流れが出てしまいました。
自販機悪玉論を展開した知事、東北地震の後で自動販売機が槍玉に挙げられ、次のように批判されました。
「東京都の消費電力の20%を自販機が消費している」(日本中の合計で)
「自販機は2台で家庭1軒分の電力を消費している」
では、対してコンビニはどうでしょう
「電力をあんなに消費してどうするの?」とは思いませんよね。
コンテンツ
自販機の電力はコンビニの1/10
自動販売機とコンビニを比較してみると、同じ金額を売るのに、自動販売機はコンビニの10%しか電力を使いません。
コンビニの平均的な電気代が月額30万円ほど。
一方、自販機の電気代は月額2000円未満になっています。
自動販売機は超節電マシーン
いまヒートポンプ自販機、ピークシフト自販機などの節電型への切り替えが急速に進んでいます。
夏の日中は冷却を弱くしたり、冬は熱を再利用したりしながら、例えば20年前の電力よりも、約50%ほど消費が押されられているのです。
防犯対策にもなっているマシーン
アサヒ飲料では、クラウド型カメラ付自動販売機、通称まちを見守る自動販売機を設置しています。
また、地域の防犯・安全に貢献するカメラ付き自販機は、キリンビバレッジの「みまもり自販機」もあります。
仕組みは、商品サンプルに内蔵可能な小型カメラを埋め込み、人の目線の高さでの映像を映し出すもの。
この映像データは、リアルタイムでも閲覧可能ですが、通常はマイクロSDカードに保存し、厳格なセキュリティで管理されており、閲覧できるのは警察署のサイバー対策用のパソコンのみなのです。
最新マシーンは、周辺温度を下げる機械
- https://www.itoen.co.jp/news/detail/id=24951
- 伊藤園ホームページより
最近登場した自動販売機として、お茶色のマシーンがあります。
実は、茶殻を配合したシートを貼り付けており、これが夏の風物詩である「打ち水」効果があると期待されているのです。
茶殻配合シートの表面には凹凸があり、この凹凸には水を取り込む効果があり、そこに取り込まれた水分は徐々に蒸発しますが、その過程で自動販売機の熱を奪っていくのです。
それによって温度上昇の抑制が可能となったのです。
今後、さらに自販機の活用が進むと予想されます。
ヒートアイランド現象の緩和をはじめ、環境に優しい自動販売機が増えてくるでしょう。
自販機を減らすのではなく、むしろ日本中のコンビニを自販機に置き換えた方が地球に優しいのではないでしょうか。