島国日本にあって、貝好きの方も多いと思います。
日本人が食べる「貝」の中で、トップなのは養殖のホタテとカキ。
世界を見ても牡蠣生産国のベスト5この通り
1.中国 3,291,929
2.日本 221,252
3.韓国 207,943
4.フランス 133,500
5.米国 38,418
農林水産省の「海面漁業生産統計調査」によると、ホタテとカキの養殖出荷量は、近年ほぼ互角。
2018年はカキが17.6万トンで、ホタテ貝の17.3万トンで、どちらも貝殻を持っているのですが、その貝殻のリサイクル利用が大きく前進しようとしています。
以前は、カキの殻は水質を改善すると言われており、川などに放流されていたり、カキ由来の土壌改良剤を使った水田では、ブランド米や日本酒を作る利用も行われています。
とはいえ、そのアップサイクルもまだまだ企業、工場レベルの話で、家庭や飲食店で食べたホタテもカキの貝殻はゴミと出されるのが一般的です。
殻は立派な「再生利用資源」です。
・役所に殻置きスペースを設置する
・飲食店から殻の回収をする
そのような対策をしている自治体は少ないのが現状。
プラスチックの代わりとなる貝殻

バイオプラスチックの割り箸やスプーン
世界的な脱プラスチックが進む中、プラスチックの生産も石油由来ではなく、生物由来の有機素材や、生分解性プラスチックに切り替える動きが加速しています。
この生物由来のプラスチックが「バイオプラスチック」。
今後、コロナ収束後は、さらなる成長が見込まれています。
元々バイオプラスチックの原料として、植物が多かったのですが、それが今、貝殻に注目されているのです。
カキ・ホタテの漁獲量が多い地域の企業や自治体では、貝殻リサイクルシステムが少しづつ確率されていますが、まだまだ捨てられる方が多く、今後、この分野の成長が期待されています。