日本からも年間2万人前の訪問があり増加傾向が続いているモンゴル。
草原や星空、バードウォッチングなどモンゴルには手つかずの自然があり、それが大きな観光資源になっています。
そのため、エコツーリズムを強化しており、環境と観光を一つの省で管轄しているのが特徴なのです。
モンゴル・エコツーリズムの特徴
モンゴルには草原、砂漠、山岳地帯といった多様な地形があり、これらを一度の旅行で体験することができます。
またモンゴルでは地方に行っても安全に観光できることでも有名。
遊牧民たちはとても親切で、お客さんが来たら厚くもてなす文化を持っています。
そのため、遊牧民の生活を一緒に体験できるプログラムが多数用意されており、ゲル(移動式住宅)に泊まったり、放牧体験、羊やヤギなどの乳しぼり、ヨーグルトづくり、乗馬といった遊牧民の生活がそのまま味わえるのです。
政府も生活体験型の観光を一層促進するために、ゲルを使ったキャンプ、国立公園でのエコツアーなど、新たなコンテンツづくりを支援しています。
それによって、遊牧民の後継者不足問題を少しでも減少することができているのです。
さらに、環境教育を宿泊に行うのと同時に、地域住民へもエコの貢献として中学生を対象にゴミ拾い、植林、水源維持管理等定期的に環境教育・体験プログラムを提供しています。
遊牧民体験のゲル生活が人気
ゴビ砂漠のゴビ・グランサイカン国立公園付近では、環境保全と文化継承を目的に「スリー・キャメル・ロッジ」が建設されており人気。
砂漠の真ん中にあるモンゴルの伝統的なテント。
明るい色のドアはすべて南を向いており、全ての電気と水において地産地消を実現。
風力と太陽光による発電と雨水・井戸利用による給水・給湯はもちろん、手描きの彫刻が施された家具が配置され、特に厚いラクダ毛の毛布、ウールのカーペット、ウッドストーブによって快適な空間が提供されているのです。
また5つ星のサービスを実現。
ゲストは、地元の遊牧民とふれあい、音楽やダンスのパフォーマンスを楽しみ、ハイキング、サイクリング、ゴビの有名なサイトのガイド付きツアーなど、様々なアクティビティから選択できます。
さらに、夜は地元のアートで飾られた巨大なドーム型のレストランで、食事を楽しんだり、居心地の良いバーでお酒を飲むことも出来ます。
その他のアクティビティ例
・乗馬トレッキング
どこまでも続く大草原や大自然に囲まれながらの乗馬
・フラワーハイキング
標高が高いため、山に登らなくても、簡単に高山植物に出会えるのもモンゴルの特徴
・大草原の星空カフェ
澄み切った空気と標高が高いため、空に近い夜空は世界一美しさ
・遊牧民との文化交流
・キャンプファイヤー
また、日本人観光客は、ツアーに参加するケースがほとんどですが、欧米からは、より「冒険」を求める人も多いと言います。
個人で装備をそろえ、家畜を借りて放牧しながら旅をするといったタイプの旅行。
このニーズにも応えるために、モンゴル観光では安全を担保するために、標識の整備を進めているのでした。