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家庭用洗剤で小児ぜんそくが増加!? カナダの追跡調査で判明した事実

日本のぜんそく患者は約800万人。
全国の6.2%がぜんそくを経験したことがあると言います。

多くの研究によって、洗剤や芳香剤などの香料成分が、ぜんそく発症の原因となることが知られています。
妊娠中の女性には、もはや常識かもしれませんが、生まれて間もない時期に、そのような製品を控えることで、ぜんそくのリスクが少しでも減らせるのです。

そして、最近また新しい研究結果がでました。

洗剤を頻繁に使う家庭は1.6倍の発症率

2020年2月18日発行
カナダの医学雑誌カナディアン・メディカル・アソシエーション・ジャーナル(CMAJ)「赤ちゃんが、生後3か月から4か月の間に家庭内で頻繁に洗剤を使うと、3歳までにぜんそくになる可能性が高まる」

【子どもの健康調査】
カナダのサイモン・フレイザー大学、タカロ博士らの研究チームが行ったカナダで子どもへの健康調査「カナダ乳幼児健康縦断的研究」

【比較調査】
・市販されている一般的な洗剤を頻繁に使う家庭
・あまり使わない家庭

洗剤の内訳は台所用洗剤、洗濯用洗剤、柔軟仕上げ剤、トイレ用洗剤、ガラス用洗剤、アルコール手指消毒剤、据え置き芳香剤、プラグイン芳香剤、抗菌スプレー剤など。
ブランド名や成分では特に分類されておらず、これらの使用頻度を、毎日、週1回、月1回、月1回より少ない、まったく使用しないの5段階に分けてアンケートを実施。
両者を比較し、3歳までにぜんそくと診断される子どもの割合を調査。

その結果
洗剤使用でぜんそくリスクが有意に高まる。
その割合は、洗剤をあまり使わない家庭と比べ、頻繁に使う家庭では、3歳までにぜんそくと診断されるケースが1.6倍に上がることが判明。
その理由として挙げられたのが、以下の4つ

(1)胎児期から生後1歳までは免疫系と呼吸器系の発達にとって極めて重要な時期である
(2)乳幼児は一日の大半を屋内ですごし、大人よりも洗剤を使用した床面に近い空気を呼吸している
(3)乳幼児は大人と比べて1分あたりの呼吸回数が多い
(4)体が小さいため、体重1キログラム当たりの有害物質暴露量が大人より多い

論文によると、洗剤の成分の中でも最もリスクが高いのが「香料剤」香料入りの洗剤や芳香剤などの製品。
特に洗剤のタイプとしては、スプレー式の害が大きいと論文の中で述べられています。

洗剤のさまざまな成分が霧状になって噴霧されるため、呼吸器から入り込みやすいためと言われているのです。

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